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ノンフィクション

探検家とペネロペちゃん

角幡唯介   幻冬舎   2019.10.25  世田谷図書館

面白いことは面白いのだが、大仰で誇大な語り口があまり快くなかった。極夜で孤独と向き合い何日も過ごす冒険家というから、私生活でももう少し静かで抑制された文体だろうと思ったのだが、違った。それは我が子を語っているからか、それとも冒険家としての記録もそうなのか、他の本を読んでないから分からない。
子育て(孫育て)で何かヒントがあるかと思ったが、当然ながらそれもなかった。子どもはみんな違うから育て方もそれぞれだ。まして冒険家の娘で異様に身体能力の高いペネロペちゃんの成長過程、我が家のごく平均的(もうすぐ)四歳児に参考になるようなことはほとんどない。子育てエッセイはどれもそれなりに面白いのだが、それ以上でも以下でもなかった。

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