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過去と未来の間 

政治思想への8試論

ハンナ・アーレント/引田隆也・斎藤純一 訳   みすず書房  1994.09.07

本書のなかのいくつかは、テューターのいる読書会で精読した。それでも難しかった。アーレントの思想の基本的な概念や考え方が随所に登場するが、それ自体とくに本書で説明されているわけではないので、『人間の条件』や『精神の生活』などの重要著作を参照しないと分からない(参照しても分からない)。逆に言うと本書を単独で読んで納得がいくようになれば、かなりアーレントの哲学の内実に迫れたと言っていいだろう。
いずれにしても、一回通読して終わりというような本ではなく、折に触れて取り出して参照しなければならないタイプの本だと思う。

 

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